放置竹林整備は全国で問題になっています。
竹林を整備することで余分な竹が出てしまった場合、ただ処分するだけでなく売りたいと考える人もいるはずです。
では、竹は売れるのでしょうか?
今回は、竹を売りたいときはどうしたらいいのか?竹を買取してくれる業者はあるのかについても解説します。
目次
竹は売れる?

自分の敷地内で伐採した竹は売ることができます。
もし、他人の所有地であったり公のものである場合は、契約書などに従って売っていいのかを確認すれば売ることは可能です。
もし、公の整備を請け負っている場合、その土地から出たものを勝手に売ることはできません。
契約書にそのように記載してある場合はこの限りではありません。
竹を売りたいときはどうしたらいい?

竹を売る方法は、大きくわけて3つあります。
【1】竹材屋さんに売る
竹材屋さんとのつながりや人脈がある場合には、伐採した竹を竹材屋さんに売ることもできます。
しかし、竹材屋さんとつながりがあることはそうそうないと思いますのでレアパターンといえるでしょう。
【2】竹を回収している業者に持ち込む
古紙回収業者のように、竹を回収している業者も存在します。
繋がりや人脈などはなくても買取してもらえます。
ただし、一部の地域でしか実施していないため、全国どこでも利用できるというわけではないようです。
【3】ヤフオクやフリマアプリで売る
メルカリなどのフリマアプリでも竹を売っている人がいるようです。
メルカリは、空き箱や紙袋、トイレットペーパーの芯などが売られているぐらいなので、欲しい人がいればなんでも売れるのです。
しかし、発送の手間や大量に売りたい場合には不向きでしょう。
竹の買取相場は?

竹は、ほとんど利益が出るほど売ることはできないようです。
これは、竹の取引単価がとても低いからです。
竹材屋さんに売るとなると、見た目や状態がいいかどうかも重要なポイントになります。
竹はだいたい4~10円/kgで取引されています。
高級な竹もある

実は、高級な竹もあり、かなり高額で売れる可能性もあります。
斑竹・煤竹(はんちく・すすだけ)などは高級竹素材で、希少価値があることから中古市場でも人気が高いです。
オークションなどに出すとすぐに落札されるなんてこともあるぐらいです。
高級竹の種類
高く買い取りできる可能性のある竹の種類には次のようなものがあります。
- 斑竹:渦巻き模様のついている竹で、見た目の美しさから家や家具などに使われることも多いです。
- 煤竹:民家の添乗などに昔からよく使われている竹で囲炉裏などで燻された竹のことです。希少価値が高く、1本数十万することもあります。
高く売れる理由
斑竹・煤竹は、天然での増産が難しく、手に入りにくい種類です。
しかし、日本伝統の文化が感じられる素材なので日本だけでなく海外でも人気の高い竹なんです。
ですから、需要も高いのに入手が難しく、中古市場ではとても人気が高いというわけです。
買取相場
- 斑竹:5,000円~20,000円
- 煤竹:5,000円~20,000円
小物製品の値段でこれぐらいの相場なので、家に使う素材や家具などになれば値段はまた変わってきます。
価格差が大きい
製品によっては、大きく価格差が生じる場合があります。
国内産のもののほうが海外のものよりも人気が高く、製造国による値段の差も見られます。
竹を売るときの2つの注意点

竹を売るときの注意点について見ていきましょう。
【1】早く売る
竹を売るならできるだけ早く売りましょう。
天然の竹は繊細なので劣化も早く、時間がたつと買取価格が下がってしまう可能性が高いです。
伐採したらすぐに売るようにしましょう。
【2】複数の業者に査定してもらう
買取業者は色々ありますが、業者によっても査定額はかなり異なります。
できるだけ複数の買取業者に査定依頼して、金額を比較するようにしましょう。
竹を買取してくれる業者

竹を買取してくれる業者は地域によって異なります。
竹の買取業者の一例を紹介します。
株式会社バンブーテクノ
株式会社バンブーテクノは、竹の買取を行っています。
買取条件があるので確認しておきましょう。
- 長さ:250cm以上
- 太さ8cm以上
- 竹齢3年以上
枝葉や若竹などは買取できませんので注意が必要です。
竹買取.com
竹買取.comは、農林業と食をトータルプロデュースするNPO法人日本農林再生保全センターが開始したサービスです。
近畿圏内で、孟宗竹、真竹、淡竹、矢竹の買取をしてくれます。
竹林放置問題に取り組んでいる法人で、竹の有効活用などを考えて活動しているようです。
近畿地方の方はチェックしてみてはいかがでしょうか。
吉田包装店
吉田包装店は、竹皮の買取をしてくれる業者です。
1kgあたり800円で買取してもらえますので、竹皮でも買取してもらいたいという場合はチェックしてみてください。
まとめ

竹を売りたい場合には、買取をしてくれる業者があります。
そこまで利益の出るものではありませんが、処分に困っている場合は参考にしてみてください。
竹の買取に取り組んでいる業者も多いですが、サイズが大きいため近隣で買取を行っている業者をチェックしてみることをおすすめします。
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