最近では、夏着物や浴衣など量販店で販売されているもの多く、デザインもかわいいものがたくさんあります。
結構安い値段で購入できるので、複数枚もっているという人も多いですよね。
そこで、着なくなった夏着物を処分しようと考えている人もいるはずです。
しかし、不要になった夏着物は捨ててしまう前にリサイクルショップやフリマアプリで売るのがおすすめです。
想像以上の値段で高額買取してもらえる可能性もあります。
今回は、夏着物というのはどんなもののことを言うのか、処分するならリサイクルショップやフリマアプリなどがおすすめな理由について紹介します。
目次
夏着物とはどんなもの?

まず、夏着物というのはどんなものなのかについて説明します。
着物というのは、実は季節ごとに着る物が違います。
10月~5月までの間に着る着物を「袷(あわせ)」、6月~9月の間に着る着物を「単衣(ひとえ)」と言います。
単衣(ひとえ)には裏地がついておらず、通気性も抜群なので夏でも涼しく着ることが出来るんです。
単衣(ひとえ)には素材があります。
- 絽(ろ)
- 紗(しゃ)
- 上布(じょうふ)
- 絽縮緬(ろちりめん)
それぞれの特徴について見ていきましょう。
絽(ろ)
絽というのは、もじり織で織られた薄く透き通った絹織物の素材です。
江戸時代から夏の衣料に使用されている素材で、織り方も様々。
絹や綿、化学繊維が使われています。
使う糸によって
- 生絽(きろ)
- 練絽(ねりろ)
- 綿絽(めんろ)
- 人絹絽(じんけんろ)
などに大きく分けられます。
種類が多く価値も様々ですが、夏着物の代表的な素材なのでほとんどの買取業者で買取してもらえます。
紗(しゃ)
紗(しゃ)というのは、綟り織で織られた、薄く透き通る絹織物のことです。
主に雅楽の装束や、夏着物に使用されることが多い素材です。
横井と1本を打ち込むごとに2本の縦糸を絡ませて織りあげたもので、生糸が使われることが多いもの。
織る過程で折り目に隙間が出来るので通気性が良く、平安時代ごろに夏の衣料によく使われていました。
透け感も強く軽いので、盛夏用の着尺地や羽尺地に使われることも多いです。
紗(しゃ)にも色々と種類があり、紗(しゃ)を基本として
- 顕文紗(けんもんしゃ)・・・紗の模様の部分だけ平織で織り出したもの
- 透文紗(すきもんしゃ)・・・顕文紗と逆に平織の模様の部分だけを紗で織り出したもの
- 穀紗(こめしゃ)・・・紗の模様の部分だけを穀織(経糸2本を1組にした平織)で織り出したもの
- 金紗(きんしゃ)・・・金糸などを織り込んだ紗。竹べらで金箔を折り目に差し込んだもの
などがあります。
特に金紗(きんしゃ)はかなりの高級品で中世時代には高級武士が好んで使っていた素材です。
その他
この他にも、
- 上布(じょうふ)・・・麻を手で紡いで平織にした麻布
- 絽縮緬(ろちりめん)・・・縮緬地の中に搦み織の組織を入れて透き間を織り出したもの
などがあり、それぞれ薄地なので夏着物に使用されることが多いです。
夏着物を処分する方法は?

着なくなった夏着物を処分する場合、捨ててしまうのはもったいないです。
リサイクルショップやフリマアプリなどで買取をしてもらえる場合も多く、少しでもお金になるのであれば売ったほうがお得に処分できます。
夏着物を処分するお得な方法を紹介します。
着物買取専門店
夏着物を買取している買取業者の中でも、着物買取専門店なら安心して依頼することができます。
着物を買取している業者は多いですが、あまり着物についての専門知識を持っていないところも多いです。
着物買取専門店であれば、着物の価値を見極めた上で査定してくれるので適切な値段をつけてもらえます。
出張買取や宅配買取に対応しているところも多いので、近くに着物買取専門店がないという場合も便利に利用することができます。
リサイクルショップ
衣料品などを取り扱っているリサイクルショップもおすすめです。
リサイクルショップに買取を依頼する場合、季節ものなので夏着物の需要がある季節に売るのがポイントです。
シーズンオフの時期には買取してもらえない場合もあるので注意しましょう。
フリマアプリ
メルカリやヤフオクなどのフリマアプリを利用して売ることも出来ます。
フリマアプリなら、季節問わず買い手がいればすぐに売れます。
着物なのでサイズを正確に記載したり、キレイに写真を撮ったり、送る時の梱包などにも気を付けなければいけないので手間はかかります。
しかし、自分の納得した値段で売ることができるのであまり安い値段で手放したくないという人にはおすすめです。
夏着物は高額買取の可能性もある

夏着物は、生地や作り手によっては希少価値の高いものの場合も多いです。
上質な生地を使用していたり、伝統工芸品として価値のある夏着物の可能性もあるかもしれません。
プリントされているものではなく、手縫いで作られている夏着物や手染めされている夏着物であれば、高額買取も期待できます。
実際に、絽や紗などの夏着物の買取価格は数100円のものもあれば、数万円のものもあります。
また、中古市場に出回るということも少ないので買取してもらいやすいんです。
このように、高額買取が期待できるものもありますのでのでそういった夏着物があれば一度査定に出してみるのがおすすめです。
まとめ

夏着物とはどんなものなのか、処分する方法などについて紹介しました。
夏着物にも中古で需要があることを知らなかった人も多いはずです。
夏着物なんて売れるの?と思っていても、意外と高額買取が期待できるかもしれません。
夏着物を処分するなら、着物買取専門店やリサイクルショップ、フリマアプリを利用するのがおすすめです。
家にしまいこんで着なくなった夏着物があれば、一度売りに出してみてはいかがでしょうか?
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